2026/07/03 09:35
味噌汁を飲んだときの、あの深いうま味。
野菜だけで作った味噌汁でも、
どこか満足感があるのはなぜでしょうか。
その秘密も、甘酒と同じように
麹の働きにあります。
ただし、甘酒とは働く酵素が少し違います。
■大豆には「たんぱく質」が豊富
味噌の主な原料は、
大豆・麹・塩です。
この中で主役となる大豆には、
たんぱく質が豊富に含まれています。
しかし、たんぱく質はそのままでは、
私たちが感じる「うま味」ではありません。
ここで活躍するのが、
麹菌がつくり出す酵素です。
■酵素がうま味を引き出す
麹菌は、たんぱく質を分解する酵素もつくります。
その酵素が大豆のたんぱく質を
少しずつ分解していくことで、
たんぱく質
↓
アミノ酸
へと変化していきます。
このアミノ酸こそ、
味噌の豊かなうま味を支える大切な成分です。
つまり味噌のうま味は、
調味料を加えてつくられたものではなく、
麹が大豆の持つ可能性を引き出した結果なのです。
■時間も大切な調味料
味噌は、一晩ではできません。
仕込んだあと、
数か月から一年以上かけて熟成されるものもあります。
その間も、
麹の酵素はゆっくりと働き続けます。
時間をかけることで、
うま味は少しずつ積み重なり、
味噌ならではの奥深い味わいへと育っていくのです。
だから発酵では、
「時間」も大切な調味料のひとつと言われます。
■甘酒と味噌、同じ麹でも役割は違う
甘酒では、
麹の酵素がでんぷんを糖へと変え、
自然な甘みを生み出しました。
一方、味噌では、
たんぱく質をアミノ酸へと変え、
豊かなうま味を生み出します。
どちらも同じ麹ですが、
働きかける食材が違うことで、
生まれるおいしさも変わるのです。
これが、麹の面白さでもあります。
■うま味の次は、香りへ
甘酒は「甘み」。
味噌は「うま味」。
では、醤油を思い浮かべると、
最初に感じるのは何でしょうか。
それは、食欲をそそる豊かな香りです。
次は、醤油ならではの香りがどのように生まれるのか、その秘密を見ていきたいと思います。
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